きみのとなりで

さわやかな晴れた日の朝。僕は電車に乗り遅れまいと走っていた。
「まずい、、、寝過ごした!!、、 急げ急げ!」


坂道を上がり、駅へ向かう。
毎日、一緒の道を使うので慣れた足取りでホームへ駆け込む。

電車はまだ来ていなかった。

「ふぅ、、、」


ふと、反対側のホームを見ると見慣れた顔を見つけた。

「あの子、、、、同じクラスの子だ、、、」

彼女は今年の春から同じクラスになってあまり面識は無かった。

「この駅使うんだ、、、」

そう思っていると、気がついたのか、こちらに気づいて笑ってきた。

慌てて微笑み返す。

彼女も家が近いのだろうか。
そんな事を考えながら電車を待った。

帰り道。また一緒になった。
「一緒に、、、帰りませんか?」

初めて言われて、嬉しかった。
彼女と帰るとわくわくした。嬉しかった。

何度もそんなことをしているうちに、
悲しい時も、あまり喋らない時も、心が通ってる気がした。

ある時、彼女と話をした。

「君の隣にいると楽しいし、なんだが嬉しくなるよ」

彼女は一瞬驚いていた。

「、、、、!、、私もです!」

彼女はなんだが嬉しそうだった。

「これからも、、、一緒にいてくれる?」
「、、、はい。もちろんです。」

彼女は眩しい笑顔を見せてくれた。

時間の交差点
出会えたことを
もっと 歩きながら夢を
ふくらまそう ほら
時間の交差点
出会えたことを
ずっと ふたりぶんの夢を
ふくらまそう

Fin...

  • 最終更新:2017-07-02 22:03:10

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